- キュレオとスクラッチの違いは?
- はじめてのプログラミングにはどっちがおすすめ?
- キュレオとスクラッチ、両方するならどっちが先?
小学生の子がプログラミングを始めるとなると、よく聞くのがキュレオとスクラッチ。
何が違うのか、どちらのほうが子どもに合っているのか、悩みますよね。
そこで、今回はキュレオとスクラッチの違いを徹底的に比較していきたいと思います!
うちの子のプログラミング歴
- 小学2年生でキュレオの初級コースを全クリア
- 小学2年生でプログラミング能力検定のビジュアル言語のレベル4(最高レベル)に合格
- 小学3年生でデジタネコンテスト2024でスクラッチ賞を受賞
ということで、細かいところまで、違いを解説していきますね!!
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公式サイトを見てみる:Scratch
目次
キュレオとスクラッチの最大の違い
キュレオとスクラッチの最大の違いは、学習環境です。
スクラッチはプログラミング環境だけ。
キュレオはプログラミング環境に加えて、オンライン教材や講座がついています。
他にも細かい違いがたくさんあるので、
- 学習環境の違い
- 基本的な違い
- プログラミング環境の違い
の3つにわけてわかりやすくまとめていきます!
キュレオとスクラッチの学習環境の違い
キュレオとスクラッチの学習環境の違いは次の5つ。
- 教材
- カリキュラム
- 学習方法
- 保護者向けアカウント
- 使用する端末
教材
まずは、教材の違いについてです。
キュレオには教材がついていますが、スクラッチにはついていません。
一応、スクラッチにもチュートリアル動画はあるのですが、かんたんな説明のみ。
キュレオはプログラミング環境に加えて、
- オンライン教材
- タイピング練習
- プログラミング能力検定対策講座
がついています。
オンライン教材
キュレオのオンライン教材は全部で420レッスンあり、1つのレッスンで1つのゲームを作りながら、プログラミングの概念を学びます。
レッスンでは、完成したゲームで遊んで興味を持ったあとに、解説動画を見たり、3択クイズに答えたりしながら学習を進めます。
そして、設計図を見ながら、そのゲームを自分でも作って理解を深めていく感じです。
レッスンを進めるのにもゲームの要素があり、経験値をもらってレベルを上げたり、ストーリーが解放されたりします。
▽キュレオの教材の口コミをもっと知りたい方はこちら!
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【口コミ】キュレオのプログラミング教材は小2でもできる?全クリアしたので徹底レビュー
タイピング練習
キュレオではタイピングの練習をすることもできます。
教材と同じように細かくレッスンが分かれていて、指の位置を覚えるところから始めることができます。
タイプの正確さと速さが基準をクリアしていたら次に進むことができます。
プログラミング能力検定対策講座
それから、キュレオにはプログラミング能力検定の対策講座があります。
キュレオに入会していれば、どのレベルの講座も追加料金なしで受けることができるんですね!
▽キュレオでのプログラミング能力検定の対策について知りたい方はこちら!
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キュレオでプログラミング検定を受けた結果!小2で最高レベルに合格【体験談】
カリキュラム
次に、カリキュラムの違いについて。
キュレオにはカリキュラムがありますが、スクラッチにはありません。
キュレオの初級コースのカリキュラムは、プログラミング能力検定のビジュアル言語のレベル1~4に対応しています。
順番通りに進めていくだけで、少しずつ確実にステップアップしていくことができるんですね!
スクラッチは基本的には自分で学習していかないといけないから、何から学ぶのも自由。
興味のあるところから始めることができますが、プログラミングを始めたばかりの子だと何をすればいいのか悩んでしまうと思います。
学習方法
次は、キュレオとスクラッチの学習方法の違いについて。
キュレオは、自宅でも学習できますが、QUREOプログラミング教室への入会が必要です。
入会後は、自宅でも全機能を使うことができます。
▽キュレオを自宅で学ぶ方法をくわしく知りたい方はこちら
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【2024年11月】キュレオを自宅で学ぶ方法!教室に行かずに体験することはできない?
スクラッチは、基本的に自宅での独学です。
スクラッチの学習でサポートが必要であれば、本を読んだり、スクラッチを教えてくれるプログラミング教室へ通うことも選択肢に入れましょう。
保護者向けアカウント
次は、保護者向けアカウントの違いについて。
キュレオには保護者向けアカウントがありますが、スクラッチにはありません。
保護者向けアカウントでは、進捗状況や成績、学習している単元などを確認できます。
使用する端末
次は、使用する端末の違いについて。
キュレオはパソコンかiPad、スクラッチはパソコンかタブレット(iPad含む)です。
▽キュレオの推奨環境はこちら
パソコンの場合
- Windows 10/11
- Mac OS 10.15以降 13.00以下
- Google Chrome 最新版
- CPU:Intel Core i5 2.2GHz 以上
- メモリ:4GB 以上
iPadの場合
- iPad Air3
- iPad 第6〜9世代
- iPadOS15.0~iPadOS16.5
▽スクラッチの推奨環境はこちら
パソコンの場合
- Chrome (バージョン63以上)
- Edge (バージョン15以上)
- Firefox (バージョン57以上)
- Safari (バージョン11以上)
タブレットの場合
- Mobile Chrome (バージョン63以上)
- Mobile Safari (バージョン11以上)
教室でパソコンを使わせてもらえるので、自分で用意しなくてもプログラミングを始めることができます。
でも、自宅でも学習できた方が身につきやすいと思うので、できることなら端末は用意したほうがいいかと思います。
キュレオとスクラッチの基本的な違い
キュレオとスクラッチの基本的な違いは次の3つです。
- 作った国と会社
- 対象年齢
- 料金
作った国と会社
次は、作った国と会社の違いについて。
スクラッチは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボが開発しています。
キュレオは、日本のサイバーエージェントグループが開発。
カリキュラムもサイバーエージェントグループの小学生向けプログラミング教室「Tech Kids School【テックキッズスクール】」が監修しています。
スクラッチは海外で作られているので、サイト上では翻訳が不自然なところも一部ありますが、プログラミングでは特に困ることはなかったです。
対象年齢
次は、対象年齢の違いについて。
スクラッチの対象年齢は、8~16歳です。
キュレオの対象年齢は、小学生以上(小学2年生以上推奨)なので、6、7歳~です。
ただ、この対象年齢は目安なので、絶対守らなければいけないということではありません。
未就学児から大人まで、たくさんの人がスクラッチを使っているし、うちもキュレオを小学1年生の冬に始めました。
料金
次は、料金の違いについて。
スクラッチは、誰でも無料で使うことができます。
キュレオは、QUREOプログラミング教室への入会が必要で、月謝が9,900円~です。
メモ
以前までは、キュレオのユーザー登録をすれば、次の3つが無料で使えました。
- プログラミング環境
- レッスン20までの教材
- チャプター8までのタイピング
2024年11月現在は、個人でのユーザー登録ができなくなり、キュレオプログラミング教室への入会が必須になっています。
▽キュレオの料金の確認方法と注意点はこちら!
-
【料金】キュレオプログラミング教室の月謝は?授業料の確認方法と知っておきたい注意点!
公式サイトでQUREOプログラミング教室の料金を確認してみる
キュレオとスクラッチのプログラミング環境の違い
キュレオとスクラッチのプログラミング環境の違いは次の6つです。
- 画面の配置
- 再生ボタンと停止ボタン
- 素材の呼び方
- 使えるブロックの内容
- 使える素材
- 作品の共有
- 拡張機能
キュレオはスクラッチをベースにして開発されているので、基本的にはどちらも同じようなことができますが、スクラッチの方が機能は多いです。
キュレオはプログラミングの概念を体系的に学べるように、必要な機能だけにしぼってあるんだと思います。
画面の配置
まずは、画面の配置の違いについて。
スクラッチでは、向かって左側がコードエリア(プログラムを作る場所)、右側がステージ(作ったプログラムを再生する場所)です。
キュレオでは、左側がステージ、右側がコードエリアになっています。
再生ボタンと停止ボタン
次に、再生ボタンと停止ボタンの違いについて。
スクラッチでは、再生は「緑の旗」、停止は「赤い八角形」。
キュレオでは、再生は「緑の三角形」で「ランボタン」と呼び、停止は「赤い四角形」です。
素材の呼び方
次に、素材の呼び方の違いについて。
スクラッチではキャラクター(動かす素材)のことを「スプライト」、見た目を変える機能は「コスチューム」と呼びます。
キュレオではキャラクターを「オブジェクト」、見た目を変える機能は「スキン」です。
どちらも見た目を変えることで、アニメーションのように動かすことができます!
使えるブロックの内容
次に、使えるブロックの内容の違いをまとめます。
主な違いは次の7つ。
- イベントブロック
- クローン
- 角度の表し方
- 「1秒でどこかへ行く」ブロック
- 「○色に触れた」ブロック
- 色や画像の効果
- クラウド変数
イベントブロック
まず、イベントブロックの違いについて。
スクラッチには「旗が押されたとき」以外のイベントブロックが複数ありますが、キュレオにはありません。
でも、「もし~なら」のブロックを使えば、キュレオでも同じ動きができます!
「メッセージ」のブロックもキュレオにはありませんが、「変数」を使えば同じ動きを作ることができるんですね。
レッスンでも作り方は教えてもらえるので、この違いはあまり気にしなくていいと思います!
クローン
スクラッチには「クローン」のブロックもありますが、キュレオにはありません。
クローンは、弾を連続で発射するとか、同じキャラクターをたくさん登場させるときに使います。
キュレオで同じ動きをさせたいときは、素材を自分で追加して、もう1回がんばって作るしかありません。
角度の表し方
キュレオとスクラッチでは、角度の表し方が違います。
スクラッチは、右回りで-179度~180度。
キュレオは、左回りで0度~360度。
「1秒でどこかへ行く」ブロック
スクラッチには「1秒でどこかへ行く」ブロックがありますが、キュレオにはありません。
でも、「1秒でX座標を○、Y座標を○へ行く」のブロックはあるので、「乱数」を使えばキュレオでも同じ動きを作ることができます。
「○色に触れた」ブロック
スクラッチには「○色に触れた」ブロックがありますが、キュレオにはありません。
キュレオでは色で細かく指定することはできないんですね。
でも、キャラクターに触れたかどうかのブロックはあるので、特に問題ないです。
色や画像の効果
スクラッチでは色や画像の効果をつけるブロックがありますが、キュレオにはありません。
素材の色や透明度を変えたり、ピクセル化や渦巻きのように効果をつけたり。
でも、ゲームをアレンジする要素なので、特になくても問題はないです。
クラウド変数
スクラッチではクラウド変数が使えますが、キュレオでは使えません。
クラウド変数は、サーバー上に保存できる変数のことで、オンラインでランキングを作るときなどに使えます。
ただ、スクラッチでも、アカウントを作ったばかりの人はクラウド変数が使えないようになっています。
作品を共有したり、コミュニティで活動したりして「New Scratcher」から「Scratcher」にならないと使えないんです。
使える素材
次に、使える素材の違いをまとめます。
スクラッチは海外で作られているので、海外っぽい雰囲気の素材が多めです。
キュレオは日本で作られていて、さらに本物のゲームで使われてそうなクオリティの高い素材が多いです!
キュレオは、背景も音楽も本格的なゲームが作れそうな素材がたくさんあります。
日本語だから素材を選びやすいのもいいですよね!
ただ、スクラッチでは自分で作った素材を使うことができるのに対して、キュレオでは用意された素材しか使うことができません。
作品の共有
次に、作品の共有の違いについて。
スクラッチは、アカウント登録をすることで、作品を共有することができます。
また、「リミックス」という機能もあり、他の人が共有した作品をコピーしてアレンジすることもできるんですね。
キュレオは、作品を共有する機能がありません。
共有機能があると、いいねやコメントがついたりして、モチベーションにつながりますよね!
ただ、全ていい反応とは限らず、心ないコメントがつく可能性も、、、
キュレオはそういうことは気にせずに、学習に集中することができます。
拡張機能
スクラッチには拡張機能がありますが、キュレオにはありません。
拡張機能では、音楽を作ったり、ビデオモーションセンサーを使ったり、レゴブロックとつないだりすることもできます。
キュレオとスクラッチの共通点
キュレオとスクラッチの共通点は、ビジュアルプログラミングで学べること。
ビジュアルプログラミングは、ブロックをマウスでつなげるだけで、直感的にプログラムを作ることができます!
難しいコードを打つ必要がないので、タイピングができなくても大丈夫です。
ちなみに、キュレオの教材やタイピングは、クリアすると解放されていくシステムですが、プログラミング環境はスクラッチと同じように、最初から制限なく使うことができますよ!
キュレオとスクラッチはどっちがいい?
では、キュレオとスクラッチは結局どっちがいいのか、我が家の結論をまとめたいと思います。
キュレオとスクラッチの両方を経験したうちの子のおすすめ
キュレオとスクラッチを両方を経験したうちの子のおすすめは、キュレオ。
うちの子がプログラミングを好きになったきっかけがキュレオだったので、最初にキュレオを選んでよかったと強く思っています。
キュレオは小さいステップで1つずつ段階的に学んでいけるので、混乱することがなく、短期間で学習することもできました。
独学でスクラッチから始めていたら、プログラミング検定も1年で合格することはできなかったと思います。
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キュレオのほうがおすすめな人
キュレオのほうがおすすめな人はこんな感じです。
- プログラミングがはじめて
- わからないところは先生に質問したい
- ゲームが好きで楽しくプログラミングがしたい
- プログラミング検定も受けたい
- 効率よく学びたい
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スクラッチのほうがおすすめな人
スクラッチのほうがおすすめな人はこんな感じです。
- 自分でわからないことを調べられる
- 習うより慣れよ派
- 自由にプログラミングをしたい
- なるべく料金をかけずにプログラミングを学びたい
- わかりやすさよりも多機能のほうがいい
1つ注意点として。
スクラッチは無料で使えるのがいいところですが、独学ではハードルが高いのも事実。
”本を買ったり、プログラミング教室を探したり、結局お金はかかるかもしれない”ということは頭に入れておいたほうがいいと思います。
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どっちも学ぶ予定ならキュレオを先にするのがおすすめ
キュレオとスクラッチのどっちも学ぶ予定があるなら、キュレオを先にするのがおすすめです!
キュレオを先にクリアしておけば、スクラッチで使うブロックの大部分の使い方がわかるので、学習効率がいいです。
逆にスクラッチを先にするのは、あまりおすすめではありません。
なので、中途半端に知っている部分があると、二度手間になってしまいます。
自由度はスクラッチの方が高いので、キュレオで学んでもっと色んな機能を使ってみたくなったら、スクラッチもやってみるのがいいと思います!
はじめてのプログラミングにはキュレオがおすすめ:まとめ
今回は、キュレオとスクラッチの違いを解説しました。
もう一度振り返っておくと、
- キュレオとスクラッチの最大の違いは学習環境
- 教材やカリキュラムはキュレオにしかない
- スクラッチは海外で、キュレオは日本で開発された
- プログラミングツールの自由度はスクラッチが高い
- 使える素材はキュレオの方がクオリティが高い
- キュレオは体系的に楽しく学べる
- はじめてのプログラミングならキュレオ
- わかりやすさよりも多機能がいいならスクラッチ
という感じです。
キュレオもスクラッチも小学生がプログラミングを学ぶのにぴったりですが、これから始めるなら断然キュレオ!
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